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【公演延期】2020年4月『みえないこどもたち と 大阪、ミナミの高校生』

劇作家のオノマリコです。
趣向では2020年4月末に、世の中の見えにくいこどもを描いた作品と、こどもたちとの共同創作作品、三本上演を行う予定でした。公表前、チケット発売前の公演ではありますが、この度公演の延期を決めましたことを発表させていただきます。

そもそも公演情報を公開する予定日であった矢先の2020年2月、新型コロナウイルス感染拡大により演劇公演の自粛が求められるようになりました。
上演日前日に公演中止が決まったカンパニーもありました。中学生、高校生、大学生の演劇も多くが中止になりました。
胸が痛くなるようなBlog、SNSでの発信、写真を目にしました。
わたしは公演の情報公開を遅らせることにしました。舞台芸術への公演自粛はいつ解除されるのか。そう考えているうちにも日本での感染者の数は増加していきます。「どうすれば客席の方々にとって安全な演劇公演を行うことができるのか」という思考は、感染者数の増加により徐々に「どうすればわたしも含むキャストスタッフが新型ウイルスに感染しないように稽古を行うことができるのか」というものに変わっていきました。今回の公演では大阪の高校生に、神奈川県まで遠征して上演してもらう演目もあります。彼らにとって安全な環境は作れるのだろうか。3月中は日々情報に振り回されました。どうすればいいのか迷いながら過ごす日々でした。

この度、新型コロナウイルス感染症拡大のリスクを低減する観点から、今公演を延期することを決定しました。
現在、延期の時期はまだ決まっておりません。また改めて発表させていただきます。
また延期と言っても、同じ劇場や、キャスト・スタッフで上演できると決まったわけではありません。
実現したかったものが頓挫した無念はどうしても残ります。
なのでここに、「実現しなかった公演」の企画書に書いた文言を書き記したいと思います。
皆様にも、この、あり得たかもしれない公演の姿を、想像していただけると幸いです。
またなるべく早く、お目にかかる日が来ることを願っております。


●企画について
2019年より、みえない場所、みえにくい場所にいるこどもたちを描いた連作を始めました。その連作の名前は、“みえないこどもたち”。その場所にいるこどもたちの心の動きや身体の動きをスケッチした連作です。今回はそこから、部屋から出られない兄と妹について扱った『屋根裏部屋のこどもたち』、十三歳で亡くなった少女の人生を追う『赤松パーキングエリアにて』の二本を上演したいと思います。
また、同時に現役の高校生が出演する作品『ルサルカ〜大阪、ミナミの高校生4』も上演します。「大阪、ミナミの高校生」はオノマリコと精華高校演劇部の共同創作のシリーズ。今作品はその第4段に当たります。高校生が自分自身で考えたことから語りや一人芝居を作り、それらを劇作家のオノマがオペラの作品のストーリーに準えて作品にします。オペラのストーリーは、大阪の南部という土地を与えられたことで、大阪の高校生たちの周りでありそうな話に化け、また高校生自身のやわらかい語りと渾然となり、現代の彼らの生活を浮かびあがらせます。
今上演では、現実に生きる様々なこどもの姿を見せることを主題においています。現代の日本では、貧困率の増加や少子化によって、「大多数のモデルケース」とされていた子供の姿が消えました。しかしそれによって、一人ずつの高校生の差異がくっきりと見えるようになってきたように思います。その姿を見て、この世界のよくなってきたところ、窮屈になってきたところ、それらについて、語り、考える場にしたいと考えております。


●公演概要
マグカルシアター『みえないこどもたち と 大阪、ミナミの高校生』
公演期間:2020年4月30日(木)〜5月3日(日)
会場:スタジオHIKARI(神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9-1神奈川県立青少年センター2階)

●上演作品、キャスト、スタッフ
・みえないこどもたち『屋根裏部屋のこどもたち』
作:オノマリコ 演出:平戸麻衣
出演:渥美一稀、仁志菜々美、新優芽

・みえないこどもたち『赤松パーキングエリアにて』
出演:堀春菜、浅見臣樹((劇)ヤリナゲ)、波多野伶奈、結城真央

・『ルサルカ〜大阪、ミナミの高校生4』
作・演出:オノマリコと精華高校演劇部
出演・高校生スタッフ:勝山光、北家真穂、来海柚乃、谷川萌香、戸田瑞樹、仁志菜々海(以上、精華高校演劇部)、温井茜

舞台美術:松岡泉
舞台監督・照明:黒太剛亮(黒猿)
音響:秋田雄治
制作:趣向制作部
制作協力:小松陽介(精華高校演劇部)
協力:映画24区、フォセット・コンシェルジュ、(劇)ヤリナゲ
主催:神奈川県、趣向
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